創業115年。広島県竹原市の着物専門店。「着てこそ着物」がモットー。高品質でハイセンスな【本物の着物】を扱っています。

着物のある豊かな人生のご提案

   益吉呉服店

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夏・七月(文月・ふみづき)装い

7月7日ごろ

小暑(しょうしょ)

7月23日ころ

大暑(たいしょ)

夏・七月(文月・ふみづき)装い

小暑前後が梅雨明けの時期。大暑は夏の真っ盛り。

この時期の着物は薄物(単衣で、透けて見えるほどの薄さ)の絽・紗などです。

絹素材の紬類では、夏大島・夏結城・夏紅花・夏塩沢・小千谷縮など。

 また麻素材のものは涼しさ抜群です。

能登上布・越後上布・宮古の上布・芭蕉布など。(上布とは麻の繊維で織った布のこと)

帯は、絹素材で絽綴れ・紗・羅など。または麻など植物繊維で織られたもの。

長襦袢は、正絹の絽か麻

そろそろ梅雨明け

暑い日々が始まります。
長襦袢は着物が絽であれば絽を、麻であれば麻を。半襟も着物と素材を合わせましょう。
特に最近の夏は暑さが厳しくなっています。こうなるとやはり麻に勝る素材はないようです。

着物は夏用小千谷縮、薄物です。
帯は絽の名古屋帯。長襦袢は正絹の絽。
帯締め、帯揚げ、半襟は夏用の絽

帯は、白で清潔感と、さわやかな印象に。

絽の名古屋帯のお太鼓柄は、大輪のひまわりの刺繍。

前の柄は、ひまわりの蜜を求めて、ミツバチが飛んでいます。
帯揚げは、涼しげな薄いブルー系で。

夏大島絽の名古屋帯

暑い夏は、無地に近いすっきりした名古屋帯。

涼しげな色の帯締めで。
帯留めもベネチアンのブルー。

近くで見ると、かなり透けているのが分かります。

山形の白鷹上布。(しらたかじょうふ)
白鷹上布に限り、上布といっても麻でなく絹です。

精緻な見事な絣です。
今では製作しているのは、二軒だけとなってしまいました。
半年先まで予約でいっぱいだそうです。

宮古上布羅(ら)の角帯
沖縄の宮古島で生産される麻織物。
涼しさバツグン。国の重要無形文化財。

羅(ら)は絡み織り(からみおり)を用いた、目の粗い絹織物の事。
いつもと違う結び方。

「浪人結び」。

仕上げ加工は、木槌による手打ちを行うので、蝋を引いたように独特の光沢があります。

竹原市 N/S様

絽の小紋の着物

帯は絽の本筑博多
帯〆、帯揚げも夏用(和小物さくら)

老舗西村織物による新作
市松模様

次回は「秋8月の装い」です。お楽しみに!