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着物のある豊かな人生のご提案
益吉呉服店
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友禅(ゆうぜん)とは、布に模様を染める技法のひとつ。日本の最も代表的な染色法である。 本来は、でんぷん質(米性)の防染剤を用いる手書きの染色を友禅と呼ぶ。
友禅の名は、江戸時代の京の扇絵師・宮崎友禅彩に由来する。元禄の頃、友禅の描く扇絵は人気があり、その扇絵の画風を小袖の文様に応用して染色したのが友禅染である。
その後、絵画的な文様を染めるために文様の輪郭線に細く糊を置き、隣り合う色同士がにじまないように工夫する技法が開発された。やがて、この技法が友禅染めと呼ばれることが多くなる。
現在は型染めや友禅を模した模様をプリントしたものも友禅と言う名称で販売されていることが多い。
(ウィキペディア参照)
ここでは実際に「本友禅作家」が作業を進めていく工程を、12枚の写真を使って簡単にご紹介していきます。
1. 草稿(そうこう)
あらかじめ「子下絵」(基本的なデザイン・企画書のような物)で全体像を決めておきます。それを元に下絵を、フリーハンドで素描していきます。
2.下絵 白生地に青花液で草稿を書きます
「青花」と呼ばれる露草のエキスを和紙にしみさせたもの。一年に一回しか収穫できないので非常に高価です。この線は水で消えます。
3.糸目糊作り(いとめのりづくり)
米粉と糠を適量合わせ、熱湯で練ります。
二時間ほど蒸し器で蒸してすり鉢に移し、つくようにねります。
4.つき上がった糊に石灰と蘇芳(すおう)液を加えて赤糸目糊の完成です
糊は乾くと透明になるので、見えやすいように蘇芳で赤く着色しますが、赤い色は生地には残らず白く仕上がります。
5.糸目糊置き
最後の残る大切な柄の輪郭線なので、表情をつけながら下絵の線の上に筒に入れたのりを絞り出しながら置きます。
6.糸目地入れ
置き終わった糊を生地にしっかりくい込ませる為に、ふのり液を全体に塗って乾かします。
7.挿し友禅
糸目の内側に色を入れます
片羽刷毛を使ってぼかします。
8.挿し友禅
細かい部分は筆を使って彩色します。
9.友禅上り
この後蒸して染料を生地に定着させます。
10.伏せ糊置き
柄のふちに沿ってなぞりながらふち取りをし、その後模様全体を伏せます
糊が乾かないうちにのりに含まれる気泡を消しておきます。
11.伏せ置き糊
気泡を消したら挽粉という木の粉をかけます
糊の表面の保護、またその後の作業での事故防止の為です。
12.引き染め
柄の部分を糊伏せした反物は、引き染め工場にて専門の職人さんに、指定した地色を染めてもらいます。(一人ですべての工程を行う作家さんも、この工程だけは他の職人さんが行います)
13.蒸し
14.水洗い
15.乾燥
16.ゆのし
17.仕上げ
染め上った反物を険反し、仮縫いして仕上がりを確認して完成です