創業115年。広島県竹原市の着物専門店。「着てこそ着物」がモットー。高品質でハイセンスな【本物の着物】を扱っています。

着物のある豊かな人生のご提案

   益吉呉服店

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夏・六月(水無月・みなずき)装い

6月6日ころ

芒種(ぼうしゅ)

6月21日ごろ

夏至(げし)

古来より田植えをし、そして糸を紡いだ六月。太陽の光と水の恩恵を受ける日本が日本たる所以の季節。

蒸し暑かったり、肌寒かったり、日替わりのお天気に何を着ようかと悩ましいのもこの季節ならでは。

湿気が多いこの時期

すでに蒸し暑いことの多いこの時期は、夏大島、夏結城、夏お召し、夏紅花、明石の織物、夏牛首、夏塩沢などでもOK。
こういった夏物はおしゃれで価格も値ごろです。種類も豊富です
帯は絽綴れ、塩瀬の絽など。長襦袢も、正絹の絽や麻でも大丈夫。半衿、帯〆、帯揚げも絽。

着物は「単衣の小千谷紬」。杢目絞り(もくめしぼり)。不規則な縦じわが、木目のように見えるところからついた名称です。布地を5~10mm間隔で平行に「ぐし縫い」して絞り、浸染することよって表します。

何とも言えない淡い色合いでの段ボカシ、杢目絞りの優しい質感。帯は松煙染めのモノトーンの世界。生命力あふれるこの時期の自然界に包まれ、ほっとできる心落ち着く装い。

帯は生紬の紗の生地に松煙染(しょうえんぞめ)を施したもの。
帯締め、帯揚げは、絽。

松煙染は松煙≪松脂を燃やして採取したすす≫を用いて染める技法です。まるで映画のモノトーンの世界を再現するかのように。

杢目絞り(縫い締め絞りの一種)のやわらかい独特の雰囲気が、この時期に良く合います。

6月21日ごろ

夏至(げし)

7月7日ごろ

小暑(しょうしょ)

梅雨の間只中

着物はやはり、夏の紬類ですが、この時期肌寒い日があるのも特徴。
そんな日は単衣の大島や紬などで対処。
長襦袢は(しゃ)絽ですが、麻も準備しましょう。
半衿、帯揚げは長襦袢の素材に合わせると自然です。
帯は(
なまつむぎ)(ふじふ)、麻、ぜんまいなど植物繊維で織ったものも。

着物は「夏結城紬」。帯は「麻の生地にろうけつ染め、名古屋帯」。ほぼ「盛夏の装い」に近づいてきました。
 

蒸し暑い日が続く時は、見ても涼しげな透けて見える夏結城に、帯は自然素材の麻がピッタリです。色目も寒色を用いましょう。

帯留は夏らしくガラスのベネチアン。

帯の柄は幾何学模様や、直線形がスッキリ。

着物は雪輪の紋様です。年中使われる紋様です。

竹原市 Y・K様

絹芭蕉に半巾帯。

素材は絹で、芭蕉布の風合いを再現した夏の紬。

この半巾帯は、お母様の形見の袋帯をリメイクしたもの。

袋帯では出来なかった帯結び。母の思い出がよみがえります。

次回は「夏7月の装い」です。お楽しみに!