創業115年。広島県竹原市の着物専門店。「着てこそ着物」がモットー。高品質でハイセンスな【本物の着物】を扱っています。

着物のある豊かな人生のご提案

   益吉呉服店

          〒725-0013 広島県竹原市吉名町249-6

営業時間

10:00~18:30
定休日 日曜日・祝日

その他

無料相談を行っています

お気軽にお問合せください

0846-28-0007

夏・五月(皐月・さつき)装い

5月6日ころ

立夏(りっか)

5月12日ごろ

小満(しょうまん)

竹原市バンブージョイハイランド

●暦では、これより夏

立夏(5月6日頃)から立秋(8月8日頃)までを、旧暦では「夏」と呼んでいました。野山の新緑が最も美しい頃。

さて、(かいこ)そろそろ(まゆ)を作り始めます。

(かさん)は桑の葉を食べ、小満(しょうまん・5月12日頃)を過ぎる頃には大きさはの1万倍となります。
この(はるまゆ)から引いた糸は優秀品となります。
日本原産の(やさん)は、クヌギや(かし)の葉をたべます。

これより単衣の立夏。

この時期の単衣は、平織(ひらお)りや変わり織りの紬、お召し、塩沢(しおざわ)白鷹(しろたか)など。
またさらりとした一越縮緬(ひとこしちりめん)の素材。
長襦袢は正絹の単衣がさわやか。
帯は麻や(しゃぶくろ)でもOK
染め帯が楽しめるのもこの時期。

単衣(ひとえ)仕立(じた)て・大島紬(しろおおしまつむぎ)

帯揚げは絽。
帯〆は単衣用。

帯は紡ぎ糸を(あい)で先染めし織った生紬の名古屋帯。

単衣(ひとえ)仕立(じた)塩沢(しおざわつむぎ)

帯揚げは絽。
帯〆は単衣用。

紬地の生地に本紅型(ほんびんがたそめ)の名古屋帯

5月12日ごろ

小満(しょうまん)

6月6日ごろ

芒種(ぼうしゅ)

単衣を着るのを悩んでいた方はこの日からは堂々と単衣です。

長襦袢は(しゃ)や駒絽(こまろ)帯は生紬(なまつむぎ)、藤布(ふじ)、ぜんまいなど植物繊維で織ったもの、絽縮緬(ちりめん)、絽綴(つづ)れ。いちばん楽しめるのが絽縮緬の染め帯。半襟も帯揚げも絽にしましょう。

山形の紬、単衣仕立ての紅花(べにばなつむぎ)間道柄(かんどうがら)

帯は天然の(ふじつる)の樹皮の繊維で織った(ふじふ)

帯揚げ・帯〆は単衣用

素朴な天然植物繊維の美しさ

衿は・白で爽やかに

竹原市 N/S様

単衣仕立てのお召し絽綴れの名古屋帯
汗ばむ陽気だったので長襦袢は、麻です。

着物のブルー系の色と帯の明るいベージュ色の組み合わせが、爽やかです。

帯揚げ・五分紐の帯〆に、涼しげな帯留。

トンボに水輪。

絽の半衿は金魚の刺繍に、全体に水の流れ模様。

このお召しは、格子の模様を浮き上がらせる独特の織で、清涼感のある着心地です。

素敵な絽の半衿をご覧ください。

草履までも、心憎いコーディネート。

竹原市 M/I様

単衣仕立ての塩沢麻の地に刺繍の名古屋帯
長襦袢は、正絹の絽です。

この塩沢紬は、ブルーと白と黒のコントラストで、全体に水の流れを表現。
今では探しても無い逸品です。

帯〆、帯揚げは夏用。

チョット覗いた帯揚げが、アクセント。

絽の半衿は、遊び心あるソフトクリーム。

シャリッとしているのに、優しい、塩沢紬独特の質感です。

着物の絣、帯の組織をご覧ください。

草履はベージュの台に、刺繍の鼻緒を合せました。

次回は「夏6月の装い」です。お楽しみに!