創業115年。広島県竹原市の着物専門店。「着てこそ着物」がモットー。高品質でハイセンスな【本物の着物】を扱っています。

着物のある豊かな人生のご提案

   益吉呉服店

          〒725-0013 広島県竹原市吉名町249-6

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春・四月(卯月・うづき)装い

4月5日ころ

清明(せいめい)

4月20日ごろ

穀雨(こくう)

●東京以西では桜が満開
この時期になると寒かった季節からの反動か、華やかな色を身につけたくなるようです。

この季節の着物は、ドレープの美しい一越縮緬。

紬なら光沢のある平織。また、綸子も光がきれいです。長襦袢も綸子。

桜の季節は「花寒む」「花冷え」と言って急に気温が下がってきます。こういう時には軽いショールが必需品です。

清明は気と光が満ち、新しいことの始まり。

江戸時代の大名はこの時期に(かみしも)を新調していました。つまり今の江戸小紋です。花が盛りのこの頃は、幾何学(きかがく)文様(もんよう)有職(ゆうそく)文様(もんよう)などのコーディネートが落ち着きます。

竹原市 T/O様

伊勢型江戸小紋
型紙・人間国宝「中村勇二郎」

遠目では無地。近くで見ると何と細かい柄が。伊勢方型紙職人の匠の技の極みです。

柄・源氏香

帯・綴れ名古屋帯
柄・雪輪
帯などのコーディネート次第でオシャレ着にも礼装にもなります。

帯揚げは目方のしっかりあり迫力のあるもの。ドット柄。
帯〆も、着物と帯に負けない様に、しっかりとした手組の逸品

竹原市 N/S様

伊勢型江戸小紋

型紙・人間国宝「六谷梅軒」
柄・竹に小紋三役(鮫・行儀・角通し
) 

鮫・行儀・角通し(さめ・ぎょうぎ・かくとおし)は江戸小紋を代表する文様。
中でも「極」と名のつくものは、型紙の3㎝四方に、何と900個以上の穴があけられています。

綴れ名古屋帯
歌舞伎がお好きな方で、柄は別誂えで作って頂きました。

 

柔らかく、軽く、しっかりとして、とても締めやすく、崩れません。

伊勢型江戸小紋

入学式や就職など、人生の希望にあふれた祝い事の多い行事を、この時期に持って来た日本人の感性はさすがです。

そこで着物ですが、自分自身が主役ではない場合は、江戸小紋は礼装にもなり、相手に礼節を尽くすことのできる着物です。

柄では、土佐藩ご用達「(さめ)小紋」、薩摩の「大小あられ」、加賀藩前田家の「(きく)(ひし)など大名は自分だけの小紋柄を持っていました。

今では豊富に柄があります。お好きな柄の江戸小紋でオシャレしましょう。

4月20日ごろ

穀雨(こくう)

5月6日ころ

立夏(りっか)

春雨(はるさめ)が降り木々が芽吹き、緑濃く鮮やかに輝く季節。

この時期は白大島などの平織の紬、ロートン織り、(はな)(おり)能州(のす)(つむぎ)牛首(うしくび)(つむぎ)、など光沢のあるものが良く似合います。帯は染帯(そめおび)刺繍(ししゅう)、季節の花柄、また(あい)(ぞめ)がおすすめ。

竹原市 S/U様

本場大島紬。大島紬でイメージする柄とは、かなり違った柄です。糸を染めるのも、また織るのもとても難しい、熟練の職人によるオシャレな大島の逸品。

全体のコーディネートも落ち着いた雰囲気で、大島の持つ押さえたオシャレ感覚を引き立たせました。

帯は遊び心満点のネコちゃんの柄の名古屋帯。

小物も抑えめの色で。
小物次第でまったく違った雰囲気になります。

大島独特の生地感、裾さばきの良さ、絹ずれの音の心地よさは、大島ファンにはたまりません。衿はスッキリと清潔感あるで決まり。

岡山市 T/M様

これは、何と「小千谷紬」です。
これだけの小さく、多彩な柄でオシャレな小千谷紬は珍しいです。
「もう二度と織りたくない」と言わせた職人技術の翠の最高峰です。

帯は、綴れ名古屋帯です。
柄のリクエストは「ドラゴンボール」でした。

前にはドラゴンボールをつかんだ「シェンロン」の爪が!

当店オリジナルのお誂えです。

シェンロン(神龍)の貌(かお)もなかなかです。
お太鼓の下の垂の隠れたところにもちょっと秘密があります。

衿も色衿でオシャレに。帯揚げはちょっと大胆に。しかし、色目は見事に決まっています。

次回は「夏5月の装い」です。お楽しみに!