創業115年。広島県竹原市の着物専門店。「着てこそ着物」がモットー。高品質でハイセンスな【本物の着物】を扱っています。

着物のある豊かな人生のご提案

   益吉呉服店

          〒725-0013 広島県竹原市吉名町249-6

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春・2月(如月・きさらぎ)装い

24日ころ

立春(りっしゅん)

219日ごろ

雨水(うすい)

旧暦では節分の日が冬と春の分かれ目。

そしてこの日が年越しの日で、次の日が立春
いよいよ春の始まりです。

新茶の八十八夜や稲の二百十日、二百二十日はこの日から数えています。

また、この日から立夏(5月6日頃)までが、とされています。

雨水は今まで降った雪や氷が解けて、土にしみ渡り農耕の準備の始まりとなります。

2月4日ごろ

立春(りっしゅん)

2月19日ころ
雨水(うすい)

まだ自然界はモノトーン
だからこそ春の色、萌黄色、黄色、淡い藤色 紅色を身につけよう

外はまだ寒く、雪が降る事も
真綿から紡いだ糸で織った「結城紬」や「大島紬」また「草木染の紬」などは自然から頂いた色が目をなごませます。
中身を温かくして外側の色で春を表現するがこの季節の装い方です。

紅花紬にしゃれ袋帯

この時期は、まだ羽織は必需品

大島紬裂き織りの帯 。

        三原市E/H様

結城紬に小物は春を思わせる若草色に。

219日ごろ

雨水(うすい)

36日ころ
啓蟄(けいちつ)

紬を着よう!

外はまだ冷たい風が吹いています。
なので着物の素材は「」はもちろん、「古代ちりめん」があたたかそう。
柄は「雪持柄」など冬の柄もこの時期で最後。


椿の出番です。まだ、ショールやコートも手離せません。

「紬」・「ちりめんの小紋」・「羽織」・「コート」・「ショール」 (左からS/M様・吉井・N/S様・K/K様)ぞうりで散歩【梅見の会】縮景園にて。

塩瀬の生地に椿の柄の加賀友禅の染め帯

着物は無地の結城紬

竹原市・K/N様

梅の花の小紋と染め帯のコーディネート。ホンワカとした優しい方なので、大胆な梅の花をはんなりとぼかした雰囲気が良くお似合いです。

着物の生地はシボの大きい鬼しぼ縮緬(ちりめん)。シボが高いので重厚な風合です。シボの凸凹による光の乱反射によって染め上がりの色合いが豊かで深みのある色になります。まだ寒いこの時期にはぴったりです。

帯の生地も古代縮緬。着物よりはシボがゆるやか。真糊糸目友禅の技法による染め帯です。小物もお客様がご自身でコーディネートされました。お見事です。

全体がすっきりとしたなか、帯のお太鼓の柄は個性的な印象に残る柄です。

着物も帯も「キモノ工芸野口

品質の高い日本産の繭

新小石丸の繭と糸

最近では中国、ベトナム、ブラジルなどの安価な外国産の絹が輸入されて国産の絹は1にも満ちません。

手間暇かけて作る国産の「小石丸(
しんこいしまる)」などの繭から作った絹は、糸が細く弾力性に富み、しっとりとした光沢、そこから生まれるドレープの美しさは日本の絹でしか表現できません。

そして発色も抜群。品質の良さは輸入品とは比べ物になりません

この生地に日本の職人が、「糸目(いとめ)友禅染(ゆうぜんぞめ)」などの伝統技術で本物の着物を創っていきます。

次回は「春3月の装い」です。お楽しみに!